ビジネス街における和風建築について
日本建築はビジネス街のような場所で有用な高層建築には向かないようです。
巨大な日本建築といえば、世界最大の木造軸組建築である東大寺金堂(大仏殿)ですが、見ての通り容積的にオフィスとして利用するには難がありそうです。
日本建築の美しさとビル建築の合理性をアウフヘーベンした建築はないのかと考えてみましたが、高層ビルの屋上に屋根をつけるようなアイデアしか思いつきません。
しかし、建築家 隈研吾 さんは歌舞伎座の新築において、あっさりと答えを提示してくれました。
低いフロアを日本建築とし、建物中央部分にビルが突き刺さっているというデザインです。コロンブスの卵的発見ではないでしょうか。
こんな感じで日本建築式オフィスビルが増えてくれるとうれしいですね。ちょっと土地が余計に必要ですけど。