セブン&アイHDが農業参入

セブン&アイ・ホールディングスは19日、農業に参入すると発表した。

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 セブンが設立する農業法人は、千葉県内の農家から2ヘクタールの土地を借り受け、大根やほうれん草など5品目を栽培し、ヨーカ堂の県内21店舗で販売する。全国展開後は、ヨーカ堂が扱う野菜の国産比率が現在の93%から100%近くに上がる見通しだ。


セブン&アイHDが農業参入、生産法人を8月に設立 - YOMIURI ONLINE (2008年6月20日02時42分 読売新聞)

店舗から出た食品廃棄物を肥料に使うということなので、理想的なリサイクルの仕組みが構築されます。セブン&アイのような生鮮小売をしている企業は、消費者のニーズをよく知る立場にありますから、非常に効率的な農業経営ができそうです。

ただ、現在の制度では、参入への制限も多い。

 ヨーカ堂が設立する農業生産法人という制度は93年から農業関係者以外の出資が認められたが、株式会社の出資は10%までに制限され、農業関係者が役員の半数を占める必要があるなど、様々な制約がある。


 セブンが設立する農業法人は、千葉県内の農家から2ヘクタールの土地を借り受け、大根やほうれん草など5品目を栽培し、ヨーカ堂の県内21店舗で販売する。全国展開後は、ヨーカ堂が扱う野菜の国産比率が現在の93%から100%近くに上がる見通しだ。


セブン&アイHDが農業参入、生産法人を8月に設立 - YOMIURI ONLINE (2008年6月20日02時42分 読売新聞)

政府が食料自給の低下を本当に問題視しているなら、このあたりの規制緩和を早く進めてほしいです。一般企業の農業参入がよいのは、生産性向上が見込める以外に労働条件が整備されて、若者が農業界に参入する可能性が高まることではないでしょうか。従来のような家族経営の農家ばかりだと若者は参加しにくいです。


もうひとつ、今回は野菜をつくるだけなのでカロリーベース食料自給率に貢献できません。それに貢献してもらう意味で、畜産にも参入してほしいです。

畜産に参入してもらいたい理由は下記エントリで言及しています。
食料自給率を簡単に上げる方法?