規制緩和と大きな政府

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 経済政策論である規制緩和が政治的な「小さな政府」論(もしくは行政府批判)と結びついたことはあまり建設的でなかったと思います。規制緩和はおそらく多くの場合むしろ「大きな政府」を必要とすると小生は考えています。


ようこそ2009年、こんにちは社会主義(前篇)::藤井敏彦の「CSRの本質」

 規制緩和するのはよいが、副作用として競争が激化したり、手段の自由度が高まることでルール破りの方法が多様化したりするわけで、その結果、ルール破りの監視稼動がより必要になって、政府部門が肥大化せざるを得なくなるって考え方は面白いです。

 日本はこれまでルール破りには、柔軟に対応してきたと思いますが、今後は、厳格運用に舵を切ってみるというのはあるかも知れませんね。建築基準法改正による建設不況のような副作用はあるかも知れませんが、規制が厳しくなれば、官民で運用チェック担当としての雇用も増えるだろうし。
サービス残業は厳しく取り締まられるので稼動が増えればスタッフを新規雇用するしかないのです)