みんなをハッピーにするシステム

 システム開発の目的は、往々にして業務プロセスの効率化です。業務プロセス効率化が達成されるということは、従来それに携わっていた人間の稼動がスリムになるということです。

 つまりは、人件費の合理化がゴールなのです。人件費合理化を提案する SIer ってやつは因果な商売です。でも、ご安心あれ。日本の企業は、簡単に人員整理をしません。それがためにシステム構築の果実を得にくいという副作用がありますが。

 どの立場にとってもハッピーなシステムとは、企業を成長させるシステムです。企業は成長しさえすれば、業務効率化によって得られた余剰人員を新しい場所で活かすかすことができます。成長できない企業は、成長した人材へ新しいステージが与えられないだけでなく、業務合理化をしても果実を得られないという矛盾した状況に陥ってしまいます。

 提案が比較的容易とはいえ、色々と面白くない業務合理化のシステムより、企業に新しいビジネスをもたらすシステムを提案することが、自分がすべき仕事なんでしょう。このようなシステムの企画、提案は困難以外のなにものでもないのですが、夢は追求しないといけませんよね。