システム開発

勝手にクラウド

今回の台風のような災害時には、市役所や鉄道各社のWebサイトが集中アクセスの洗礼を受けます。 それらのWebサイトは Google などのWebサービスのような処理能力を持ち合わせていませんので、だいたいアクセス不能に陥ってしまいます。 ですから、私は公共及…

クラウドサービスの定義

アマゾンジャパンのジャスパー・チャン氏によると、クラウドサービスと呼ぶためにはいくつかの条件があるといいます。 『セルフサービス』で即座に利用できる データセンター機能の拡張性が極めて高く、ネット経由でいつでもどこでも利用可能。 従量課金制で…

Google Spreadsheet の研究 その2

プルダウンリスト Googleスプレッドシートでちょっとした入力規則を設定 ここは素晴らしい。リストの設定は列名を表示するセルを選択すると▽のボタンがでるので、それを押して「データを確認」を選択します。 あとはリンク先を参照してください。 VOOLKUP 関…

Google Spreadsheet の研究

Google Spreadsheet で勤務表を作れないか研究しています。 日付の記入 日付ピッカー セルに日付をエントリした後、それをダブルクリックするとカレンダーが起動して、そこから日付を選択できます。 日付からそれに対応する曜日を表示する WEEKDAY関数 ちょ…

自社の業務プロセスが特殊だと考えるのをやめること

医療や環境、予算管理、国防に至る政策の実行やその評価のために、ITを最大限に活用する方針を掲げているオバマ大統領は、2009年3月、米国連邦政 府の初代CIO(最高情報責任者)にヴィベック・クンドラ(Vivek Kundra)氏を任命した。 クンドラ氏は、それま…

実装してみせて初めて賞賛される

元発言の場所がわからなくて孫引きになってしまっていますが、以下に引用します。 大川さんも岡田さんも私にしても、色々な事を考えて世の中のシステムを変えていこうとしている。従前なら仕組みを考えるだけで後世には思想家と呼ばれた。しかし、岡田さんに…

本業にIT化インセンティブがないとコトが進まない

Tech Mom from Silicon Valley に興味深いエントリが追加されています。 カイザーという医療サービスで利用されているコンピュータシステムに関するエントリで、それはそれとして興味深い話ですが、IT化を提案する立場として下記の部分が気になりました。 …

日本のソフトウェア産業が弱い理由

ソフトウェア産業のようなシーケンシャルイノベーション(sequential innovation)、チェインリンクドモデル(chain-linked model)、アジリティ(agility)等を要求する産業での競争力の最大の根源は、急速に消費される製品にではなく、次々と新しい製品を作り出…

システム構築に時間をかけては間に合わない

システム企画からシステムの利用開始までの期間が短ければ短いほど企業が得る利益は大きくなる。この考え方を否定する人はいないでしょう。 時間を重視する成長企業は、情報システムの“ユーザー企業”として情報化施策を組み立てる時にも、同様の姿勢で臨みま…

インターネットにやってくる次のトレンド

かつてフレッド・ウィルソンが The Golden Triangle で喝破した、モバイル、ソーシャル、そしてリアルタイムという三つのメガトレンドを補助線にすると、奇異を感じた並びにだんだん説得させられる感じがあるから不思議です。ビジョナリーとしてのティム・オ…

ITが本当に力を発揮するやりかた

ホワイトカラーの労働力の変化の原因は、ITとグローバル化だ。 ITというと「そんなものは結局枝葉末節で自分の仕事の本質とは何の関係もない」と思う人が多いだろう。私もそう思う。日本でITというのは、「今ある仕事をコンピュータシステムに乗せること」だ…

営業マンによる「生産性が高い」の定義について

技術者の方は、より少ないインプットで大きなアウトプットを出すことを「生産性が高い」と呼んでいるように感じます。 営業の私にとっての「生産性が高い」は、より少ないインプットで、顧客の需要を満足させかつ社内に多くの利益をもたらすことです。「生産…

身も蓋もない話

ソフトウェアって、正直言うと、中身がいいか悪いかは、商売上の成功とほとんど関係ない。なぜなら、お客さんには中身は見えないので。スパゲティコードでも、とりあえずお客さんの要求を満たして、マーケティングが上手であれば、そこそこ成功する。 お金が…

クラウドを他業界の方に説明する

クラウドコンピューティングがバズワードになっています。言葉が有名になったわりには、概念を正確に説明せよと言われるとむつかしい単語です。 ある企業さんでは経営者が、クラウドが流行っているようだからと、情報システム部門を減員したりして、なんとな…

システム開発の小ネタ

システム開発のマーケットには、カローラが必要な顧客に対してポルシェを薦めるベンダーと、カローラを買ったのになぜポルシェじゃないのかと怒るユーザがいる…気がします。利益が相反するベンダーとユーザを結びつけるのが私の仕事なのです。色々困難があり…

会計システムには付加価値がない?

会計システムは、最早付加価値を失っていると思います。要は、財務三表を作成するシステムでしょう?これほどシステムが要求される成果物が明確なシステムはありません。よって、構築に対して難易度が高いと思えないし、特殊性を盛り込む余地も少ない。 ただ…

企業のIT成熟度モデル

少し前の話なのですが、旧スターロジック、現マジカジャパンの羽生社長のセミナーに参加してきました。 このお話の中で、「企業のIT成熟度モデル」というのが私にヒットしました。企業の成長ステージにあわせて必要なシステムが変わってくるというお話なので…

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

この本では、クラウドの適用について以下の観点で分類しています。 コア・ミッションクリティカル :自社開発(クラウドに頼らない or プライベートクラウド) コンテクスト・ミッションクリティカル :SaaS コア・非ミッションクリティカル :PaaS、HaaS コ…

営業の苦労、技術者の苦労

営業と要件定義: 株式会社スターロジックの羽生章洋が書いてるブログ面白いエントリです。 これを読んで感じたことを書いてみます。 ですから、実はシステムエンジニアあるいはプロジェクトマネージャという職業をしっかりこなせる人にとっては、実は営業職…

六本木ミッドタウンの展示会に参加

セミナーで聞いた印象に残った話。 クラウドコンピューティングには、 プライベートクラウド と パブリッククラウド がある。 大企業はプライベートクラウドを利用し、 中小企業はパブリッククラウドを利用する。 SaaS化しやすいアプリケーションは、 グルー…

インフラ投資とプロジェクト型投資

IT投資はインフラとしての投資と、業務改革を推進するプロジェクト型の投資に大きく分けられますが、後者のプロジェクト型の投資では、標準化の考え方が特に重要です。 (中略) そこで必要になるのが標準化です。つまり、皆が同じような手順で仕事を効率的…

ITが環境にできることはペーパーレスの実現

環境先進企業として知られるリコーによるCO2削減に関する記事を見つけました。複写機の製造から利用までのプロセスにおけるCO2削減について語られています。 残る課題は、427.8万トンもの排出がある使用時のCO2をどのように削減するか。複写機が製造され廃棄…

要件定義をユーザが行う仕組み - マジカ

SIer にとって、要件定義は大変な作業です。私は要件定義を上手く進めることができれば、低コストでシステム構築できると考えています。 要件定義をユーザにやってもらうことによってこの工程のリスクを減じようと考えた企業があります。スターロジックです…

要件定義をしないシステム開発

システム開発には、要件定義という重要な工程があります。それは「ユーザーの要件を調査・分析して、どのような樹能をシステムで実現するかを具体的に決める」ことを目的とします。この工程は非常に困難で、ユーザとSIerお互いの情報量の違いによる誤解もさる…

社会的課題を解決するシステム

予告inについて少し真面目に述べてみる - ロケスタ社長日記「予告.in」と云うインターネット上の犯行予告情報を検知するソフトが話題になっています。このようなシステムが、みんなをハッピーにするシステムなんでしょうね。そして、私にとって社会的課題を…

アジャイル開発と契約

SIer がユーザ企業に対してアジャイル開発を利用したシステム開発を提案するとします。Sier は開発手法と同時に契約方法も提案することになりますが、どのような契約が適切でしょうか。 まず、請負開発契約では困難です。なぜならアジャイル開発の場合、SIer…

SIerの近未来ビジネスモデルは投資銀行

SIer の技術者派遣ビジネスや受託開発ビジネスによるビジネスモデルが皆さんからダメだしされています。どのようなビジネスモデルなら受け入れられるのでしょうか。 私は投資銀行型のビジネスモデルを提案します。まずは、古くなった業務プロセスあるいはシ…

高度なシステムを使うには高度な知識がいる

高度なシステムは利用者に高度な知識を要求します。大企業と異なり中小企業には、多くの場合高度なシステムを扱える人材が多くいるとは限らないでしょう。いくら機能が素晴らしくても利用者が使いこなせないシステムならば導入する意味がなくなってしまいま…

よくあるジェネレーションギャップの話

「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 − @IT こんな話はIT業界に限らず、どの業界の年寄りに聞いても同じような話をすると思います。普遍的なジェネレーションギャップについての記事でしかありません。しかし、マスコミはセン…

みんなをハッピーにするシステム

システム開発の目的は、往々にして業務プロセスの効率化です。業務プロセス効率化が達成されるということは、従来それに携わっていた人間の稼動がスリムになるということです。 つまりは、人件費の合理化がゴールなのです。人件費合理化を提案する SIer って…