日本農業の理想形

 農業関係者が関心を寄せる植物工場。実は、千葉県船橋市に少し変わった工場がある。光や温度を完全制御する大規模工場ではないが、独自に開発した自動化ラインなどによって「ミツバの18期作」を実現している。その生産性の高さは、世界的に見ても競争力があると言われるほど。この工場を作り上げたのは斉藤幹夫氏という一個人だ。資本力のない農家でも、創意工夫で収益を高めることが可能――。斉藤氏の植物工場はそれを体現している。


手作り野菜工場で“世界レベル”の超効率経営 - 食料危機は最大の好機――今こそ作れ、儲かる農業(5) - NBonline

 工夫を重ねて、事業としてなりたつ農業をやっている人もちゃんといるということですね。ただ、野菜の栄養価では食料自給率に影響を与えることができないのです。どうでもいい話ですが。
 さて、特に素晴らしいと思ったのは、18期作!。
 農業の苦しさというのは、工業製品と違って、収穫までの時間が長いことではないかと私は考えます。これは生産リードタイムが長いということですから、市場に変化があった場合、対応が困難になってしまいます。
 翻って、18期作に対応できるということは、生産リードタイムが短いということですから、生産性が優れているのはもちろん、市場状況に柔軟に対応できるということです。これは素晴らしいです。
 農水省は、このような農家にこそ、支援をしてほしいですね。