クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

 この本では、クラウドの適用について以下の観点で分類しています。

コア・ミッションクリティカル     :自社開発(クラウドに頼らない or プライベートクラウド)
コンテクスト・ミッションクリティカル :SaaS
コア・非ミッションクリティカル    :PaaS、HaaS
コンテクスト・非ミッションクリティカル:SaaS

 クラウドの利用を考える企業は、自社システムリソースを上記のように分類しなくてはいけません。どの業務がコアで、どれがそうでないかの分類をするという意味です。
 この分類作業は非常に困難な作業と思え、日本企業はこれまでこれを避けてきたのではないかという印象があります。
 それはコアでない業務に従事していた作業者にそれを宣告する必要をネグレクトしてきたからです。しかし自らのコア業務が何かという問いかけを行わなければ、クラウドのメリットを享受することができないのです。