報告内容のテンプレ化

 社員から話を聞くとき、意思決定者がほしい情報は少しなんです。
 要は、「どういう問題を、どういう方法で解決したいのか
 極端に言えば、もうそれだけでいい。


 ところが、話す側は、「自分はこれも調べた。あれも考えた」とアピールしたい。だから、話がうわーっと膨らんで、かえって何が言いたいのか分からなくなってしまう。聞いている側はついイライラして、言わなくていいことを言ってしまう。


 そこで、「プレゼンが簡単でも、手を抜いているなんて思わないから、僕が知りたい情報だけを、僕が知りたい流れで教えてくれ」とお願いしています。


――そうなるとトップの側が、知りたい情報、知りたい流れを明示する必要がありますね。


 「そもそも、何が問題か」
 「何を決めなくてはいけないのか」
 「(意思決定に当たっての)論点は何か」
 「論点ごとのオプションは何か」
 「自分はどう思うか」


 この5つの流れで話をしてほしい、と私は言っています。


同世代リーダーに聞く〜「体にいい経営術」すばやく決裁するために、上司は「テンプレ」を用意しよう

よい。