品質という概念の変化について

 ええ。ユーザーに品質が悪いと認知されてしまうのは、会社にとっては致命的ですよね。私もサービスを立ち上げる時など、「ヘビーユーザーにミスを指摘されるのではないか」という恐怖心があります。でも、Twitterはお構いなしだったんですよね。


 それでもサービスが成り立っていて、ここまで大きくなった。その理由を考えると、若い人が持つ品質の概念が我々とは違うんじゃないかと思うようになりました。音楽がそうでしょう。昔はアンプやスピーカーを買い揃えて音質を追求していましたが、今はiPodアイポッド)のような携帯性や手軽さが重視されるようなっている。


 そんな消費者の志向性があるからこそ、最初から完璧を求めるのではなく、不完全であっても、それこそ“時間単位”という猛スピードで改善していけば受け入れられるようになってきた。


ビジネスパーソンのための「Twitter」論NBonline