ITが本当に力を発揮するやりかた

 ホワイトカラーの労働力の変化の原因は、ITとグローバル化だ。


 ITというと「そんなものは結局枝葉末節で自分の仕事の本質とは何の関係もない」と思う人が多いだろう。私もそう思う。日本でITというのは、「今ある仕事をコンピュータシステムに乗せること」だ。私はそれを商売にしているから余計実感するが、そんなことをしても何も変わらない。便利になることと余計面倒になることが半々でトータルでは大して変わりがない。


 ITが本当に力を発揮するのは、「先にコンピュータシステムを作って、その回りに人を配置して仕事にする」時だ。コンビニチェーンもDELLもアマゾンもそういうやり方でITを使っている。


 そういう使い方をするとITは本当に力を発揮する。日本がこれから競争していくのは、そういうタイプのITだ。身の回りにある「なんちゃってIT」でこれを判断してはいけないと思う。


原油高と同じくらい深刻な「ホワイトカラーの仕事破壊」::アンカテ

 同感です。システムを作ってから人を配置する企業こそが本物のIT企業だと思います。日本では Yahoo Japan とか楽天がそれに当てはまるでしょう。

 追記: 上とは論点がずれますが業務効率の観点でいえば、ITにこだわらずとも業務を適切に設定したあと、それに必要な人を配置しても十分な効果がでると思います。