電子書籍の未来

さらに電子書籍は、ディスプレイで表示した時点で、Webと戦う事になります。
多くのメディアがWebサイトを提供し、多くの個人がブログを書いている昨今、コンテンツの差だけで、お金を払うようになるのは難しいのではないでしょうか。


ユーザに取って、電子書籍は「有料Web」程度の扱いになると考えられます。


電子書籍はユーザに新しい価値を提供しない:@masuidrive blog

かなり鋭い指摘かと思います。
この指摘を踏まえると、書籍は電子化するにあたって、新しい付加価値を提供しないと差別化できないということでしょうね。アイデアをあげると動画との連携とかPodcastが付いているとか。
出版業界のビジネスモデルでいえば、流通コストは圧縮されるものの、コンテンツ制作の初期投入コストが従来に比べて大きくなりそうな感じです。映画産業やゲーム産業みたいなビジネスモデルになっていくのかも知れません。
そのほかに言えそうなことは、取次ぎや書店などの存在価値が相当低下しそうだということです。


追記:電子書籍が提供できる付加価値として、コミュニティー・ブックという考え方が紹介されています。よいアイデアだと思います。