システム構築サービスは高付加価値商品なのか

昔、PC関連機器の営業をしていた頃に、「消耗品をあつかう営業マンは、彼もまた消耗品」という恐ろし気なことを教えられたことがあります。

そのせいかわかりませんが、今はシステム構築サービスという高付加価値商品を扱う会社に転職して働いています。まあ、SIerのことです。


システム構築サービスは高付加価値商品なのか?という疑問もありますが、「高価で、見積の根拠が素人には理解困難な商品」というのが、私の高付加価値商品の定義なので当のサービスは十分要件を満たしています。

ところで「見積の根拠が理解困難」というのはちょっとヒドイ表現です。
しかし、実際理解が困難ですので仕方ありません。むしろ、その理解困難さが付加価値の源泉です。よい買い物をしたい人は、その商品について自ら勉強して理解を深めてもらうしかありません。

よい買い物をしたい方は、「投資対効果が高いシステム構築をするには」のエントリをご参照ください。多少はお役にたてるでしょう。


ちなみに厳密には高付加価値=高価という式が成り立つわけではなくて高付加価値でも低価格であったり、その逆であったりもしますが、営業マンである私にとっては、高付加価値=高粗利ということです。

また、システム構築が高粗利のビジネスかというと難しいところですが、私の以前勤めていた会社のビジネスに比べれば高粗利に感じています。ただし、ひとつ間違うと大赤字になるハイリスクなビジネスではあります。ハイリスク、ハイリターンということですかね。

最初の話に戻って、高付加価値商品をあつかう営業マンは、消耗品ではないのか?といえば、そんなこともなくて、同じように大変です。ただ、知的興味は満たされるようになったかもしれません。