ITが環境にできることはペーパーレスの実現

 環境先進企業として知られるリコーによるCO2削減に関する記事を見つけました。複写機の製造から利用までのプロセスにおけるCO2削減について語られています。

残る課題は、427.8万トンもの排出がある使用時のCO2をどのように削減するか。複写機が製造され廃棄されるまでのライフサイクルの中で、使用者に帰せられるべきものは実に78%(うち紙が69%)と、大半を占める。


リコー:取引先を巻き込め!全包囲網でCO2を削減 - 週刊東洋経済 2008/7/12

 紙の消費は、環境にかなりのインパクトがあるようです。確かに乾燥プロセスだけを考えても、かなりの熱エネルギーが必要になります。

 IT技術がビジネス現場に登場しようとしていたころ、ペーパーレスという言葉が流行しました。ですが、実際は逆でした。皮肉にもIT技術はまだ未熟で、紙の使用量をかえって増やしてしまったのです。

 しかし、今は違います。ペーパーレスを実現する技術はそろったと云ってよいのではないでしょうか。システム開発に従事する人たちは、ペーパーレスを実現する仕組みや優れたインターフェースを意識することによって、環境に貢献できる可能性を持ちました。これは、巨大な電力を消費する産業としての罪滅ぼしにもなると思うのです。