システム構築に時間をかけては間に合わない

システム企画からシステムの利用開始までの期間が短ければ短いほど企業が得る利益は大きくなる。この考え方を否定する人はいないでしょう。

時間を重視する成長企業は、情報システムの“ユーザー企業”として情報化施策を組み立てる時にも、同様の姿勢で臨みます。時間をかけて「理想的な」 システム像を描くようなことはしません。まず、表計算ソフトを使ってその日のうちにできることから着手し、その次に、簡易データベースを構築します。本格的なシステム構築には着手しない場合さえあります。表計算ソフトの数字が正確になるように最低限の部分だけを手っ取り早くシステム化したり、1人が1回だ け入力すれば良いように入力部分だけをシステム化してそれ以外の部分は省略したり、そういったスピード感をもって臨みます。


成長企業では、施策の実行のためにかかる時間を短くすること自体も重要ですが、効果の測定に際しても、時間が重要な要素になります。すなわち「それで何時間、作業や行動に要する時間を短縮できるのか」といった基準で効果を見ることになります。


表計算ソフトを使ってでも、とにかく早く、速く::ITpro

上の話は理想的過ぎて、本当かどうか疑わしい気がしますが、エクセルで雛形を作って、あとで発展させるというやり方は”あり”だと思います。何を持って効果があったかというのは難しくて、何時間短縮できるかという観点より、何分短縮できるかと考えたほうが考察のハードルが低くなって着手しやすいと思います。