地味でも実践しそれを続ける

私は役場に務めていた現職中、ふたみシーサイド公園という道の駅で12年間にわたって朝5時から8時までの3時間、毎日掃除ボランティアをしました。1日3時間程度の掃除はどおってことありませんが、それを1年間雨の日も風の日も続けることは容易なことではなく、ましては12年という途方もなく長い間つづけたのですから、今にして思えば自分で自分を褒めてやりたい心境です。課長になっても教育長になっても掃除を続ける私の姿を見て、「ええ格好するな』と最初は批判の声も上がりました。でも私はそうした陰口には一切耳を貸さず、一生懸命掃除をしたのです。


中略


掃除をすると綺麗になる。綺麗になるとゴミを捨てない。このよき循環がシーサイド公園の美しさの秘密です。12年間の小さな積み重ねが綺麗な砂浜を保ち、今では夕日のメッカとして年間55万人という多くの人に愛されているのです。掃除はまちづくりの第一歩。お陰様で私は掃除で国土交通省の観光カリスマ 100選に選ばれました。「真似しない真似できないカリスマ」だそうです。


松下政経塾「「落伍家」夕日亭大根心」〜希望の島フォーラム2::マロンの冒険