アイデアより遂行のほうが大事だと思う

 アイデアというのは意外に価値が無いのかもしれない。というような話*1 *2をエントリしてきましたが、同じような趣旨のエントリが、On Off and Beyondでありましたので、引用します。

イデアは、形にしてナンボである。CD BabyのファウンダーのDerek Siversいわく
中略
「アイデアと遂行の掛け算で成功の価値が決まる。しかもアイデアは遂行の係数でしかない。ダメダメなアイデアは-1、弱いアイデアは1、その後いろいろレベルがあってすばらしいアイデアで20。遂行の方は何もしないと1ドル、超すばらしくて1千万ドル(10億円位)の価値。」
と。

つまり、

弱いアイデア X 超すばらしい遂行 = 1千万ドル

すばらしいアイデア × 何もしない = 20ドル

・・・こちらの最近のInc誌の記事もごらんあれ。イデアコモディティでしかなく、大事なのは能力あるマネジメントチームによる遂行力、と。「アイデアが全て」というのは「病気」である


アイデアと遂行はどちらが大事か:On Off and Beyond

その、一方で、下のような指摘もあります。

「ゴールは二の次。それよりプロセスが大事」という傾向が強い日本人

には「ちっとはアイデアの中身も考えよう」というアドバイスの方が有効な場合もあるのでは。

世の中、二つの異なることが半々で重要だったりするのです。「正しい目標設定」と「遂行努力」、どっちが大事って、そりゃどっちも大事だわな、みたいな。

で、その人がどちらに偏っているかによって、適切なアドバイスがまったく逆になる。そして、アメリカは「努力より才能・大志重視」の国。その国の人に向けた「努力が大事」というアドバイスは、「努力最優先」の日本人にはあんまり価値がないかも。

勉強になりますね。