町の本屋の新しいビジネスモデルとは?

町の本屋の危機

  • Amazon のようなネット書店
  • 広い店舗面積を持つ書店チェーン
  • コンビニの書籍販売
  • 電子書籍の興隆、などなど。

 上記を踏まえると、町の本屋のような、規模の小さい書店の経営環境はかなり厳しい状況にあります。そこで、どのようなビジネスモデルであれば生き残れそうか、妄想してみます。

新しいビジネスモデルを考える

1.一般流通しない本を販売する。
 ベストセラーを扱っても、大型書店とは勝負にならないし、配本も厳しいので、逆転の発想で同人誌的な一般流通しない本を扱います。既にやっている書店も存在していて、委託販売形式で対応することが多いようです。委託販売形式ならキャッシュフロー的にも有利です。

2.現金決済代行
 Web販売と競合する部分がありますが、素人にとってクレジットカード決済システムを構築するのは難しいです。その上、クレジットカードは小額決済に不向きです。銀行振り込みと比較した場合でも、配送とか送金手数料がありますから、現金決済代行は、十分な存在価値があるのではないでしょうか。

3.電子書籍の販売代行
 基本的に一般流通している電子書籍は扱いません。運用イメージはこんな感じ。

  • お客さんが商品を選択しレジで清算
  • 店主が商品にシリアルをいれ、メールに添付し購入者に送付。その際、作者にBCC:で販売できたことを伝えるのもいいかも。
  • 店主は、印税を著者に払い、販売手数料を得る。比率はアマゾンにならって、店7:著者3くらいか。店主と著者の信頼関係重要。

 電子書籍は、日本の出版社が及び腰なところがあり、商品流通が十分ではありません。なんでもいいから電子書籍がほしいというニーズがあるのではないでしょうか。
 このビジネスのよさは、店舗面積がいらないところ。パソコン一台のスペースがあれば十分です。商品点数が増えすぎた場合、エライことになりそうな気がしますが、検討は先送りです。

4.自分が出版社になる
 電子書籍の販売代行と同時に行うべきだと思いますが、自分でコンテンツを集めて電子書籍化し、自分で販売します。カルチャースクールなどから原稿を集めるのはどうでしょう。より高い粗利率が期待できます。

5.印刷屋にもなる
 店舗でブックオンデマンドに対応してしまいます。まあ、印刷機を買うと設備投資が必要ですしスペースが必要になるので、印刷会社の代理店になるのがよいと思います。

まとめ

  • 一般流通してない(ISBNが無い)書籍を扱う
  • 電子書籍ならなおよし
  • 現金決済代行ビジネス(主に小額商品の)
  • 自分が出版社になる
  • 印刷屋の代理店になる

 Kinko'sあたりが競合になりそうです。上記のアイデアは、ビジネスとしてのリスクは低くなってますが、あんまり儲からなさそうなことが弱点です。


追記:むしろ Kinko's が未来の小規模書店の姿なのかも。